投資信託で資産形成する際は、リターンよりもリスク(標準偏差)とシャープ・レシオに注目!【つみたてNISA・iDeCo】

更新日:6 日前

つみたてNISAやiDeCoで資産形成をはじめようと思った際、どの投資信託(ファンド)に投資したらいいのか迷われるのではないでしょうか。金融機関の方に勧められた商品で積立をはじめる方や、ネットでおすすめされている商品で積立をはじめる方もいるでしょう。今回は、私が投資信託(ファンド)で積立をはじめる上で実践しているポイントをお伝えします。



直近のリターンばかり見ていませんか

投資信託を選ぶ際に、一番注目するのはリターンだと思います。資産形成をしていく上で、積立投資は自分で投資したお金を殖やすのが目的ですのでリターンに注目することは当然だと思います。ですが、投資は預金と違ってそのリターンが一定で受け取れるものではありません。また過去のリターンがよくても将来のリターンが約束されたものではないということを念頭に置いて投資をしなければなりません。直近のリターンばかりに目がいってしまって思ったようなリターンを得ることができないこともありますので、リターン以外のこともしっかり考えて投資をはじめましょう。



投資をはじめる上でまず行うことはリスクを理解し自身のリスク許容度を確認する

投資をはじめる前にまず見るのはリターンよりもリスクです。リスクは日本語では「危険」や「危険性」といった意味でつかわれると思いますが、経済学では一般的に、「ある事象の変動に関する不確実性」を指し、ファイナンスの分野ではプラスの影響とマイナスの影響のどちらも与えるものであるとされ「リターン(収益)の変動」、つまりリターンのブレの大きさを指します。リスクとリターンは表裏一体であり、リターンが高ければリスクも高くなります。(図1)

このように、リターンを大きくしようとすればリスクも高くなりますので投資した資産がどこまで減ってしまっても大丈夫か、まずはリスクがどれくらいまで許容できるのかを考えましょう。

図1 リスクとは「運用成果(リターン)のブレ幅」

目的にあわせてリスクを考える


リスクを考える上でポイントになるのが、投資した資産を何年保有するかです。ここで外国株式の過去の保有期間別のリターンを見たいと思います。

下記のグラフ(図2)は外国株式の過去の保有期間別のリターンをグラフにしたものです。ご覧の通り、1年間の保有ですと66%上がった年もあれば、53%下がった年もあり、過去の経験則からするとこのくらいの将来もこの程度のリスク(リターンのブレ)が考えられることになります。ただ、20年程度保有すると年率換算で5%から15%の間に収束しています。長期保有することによりリスクを小さくすることも可能です。20代30代の人が老後資産形成の為に外国株式に投資することはリスクが小さく、逆に60歳の時に退職金を運用して5年後に現金化しようとするとリスクが大きくなります。

これから投資する資産はいつ現金として使うのかを考えリスクをどの程度にするかを検討することが大切です。

図2 外国株式のリスク

リターンとリスク(標準偏差)の関係を理解する