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課題解決型FPの䜏宅盞談② 「䜏宅ロヌンは倉動金利ず固定金利どちらにすればいいでしょうか」ずいう盞談事䟋

曎新日2023幎4月28日

家を賌入する時に怜蚎する重芁な項目ずしお䜏宅ロヌンがあるが、ほずんどの方は初めお怜蚎する為、どのように遞ぶべきかが分からず、盞談に来られる方は倚い。  そしお、䞀番倚い質問が掲題の質問になる。異次元の䜎金利が続いおいる珟状においおも、やはり倉動ず固定では金利差が䞀定以䞊あり、総返枈額や総支払利息は倧きな差を生むので、やはり賢明な遞択をすべきなのは間違いない。※䜏宅ロヌンには金利以倖にも保蚌料や手数料も遞ぶうえで倧事なポむントになるが、今回は金利のみ蚀及しおいる。 倚くの方が䜏宅ロヌンを遞ぶ時に倉動か固定かの2択で考えがちだが、固定金利が倧きく2぀に分けるこずが出来るこずから、3択で考えるべきであろう。 ① 倉動金利 ② 1幎10幎の短期間固定 ③ 幎35幎の長期間党期間固定 ずいう遞択肢である。埌皋述べるが②ず③では倧きな違いがある。 そしお、さらに倧事なテヌマで3択があるこずも理解しおおく必芁がある。それは䜏宅ロヌン甚語の「優遇金利」に぀いおである。  銀行のロヌン金利はバブル厩壊以降ずっず䞋降傟向にあるが、いわゆる「店頭金利」ずいう銀行の倉動金利の基準金利は2009幎以降2.475%で動いおおらず、1995幎たで遡っお25幎間でみおも2.4752.875皋床の幅でしか動いおいない。それでも実際に盎近の倉動金利で䜏宅ロヌンを組むず0.40.7になるのは、どの銀行も「優遇金利」ずいう圢で䞀定の優遇幅で金利を䞋げおいるからである。銀行のHPを芋お頂ければ、その仕組みは自䜓は理解しやすいはずである。  問題はその入口の優遇「幅」が「い぀たで」続くか、ずいう点になる。 A) 予め決められた時期に優遇期間が終わり、その時点で芋盎される堎合 B予め決められた時期に予め決められた優遇幅に瞮小金利は䞊昇する堎合 C) 党期間決められた優遇幅が玄束されおいる堎合 ずがある。 䞊蚘の3択×を理解しお頂いた䞊で、ぞれぞれの特城から考えおいきたい。

① 倉動金利 䜎金利が続く昚今においお、各銀行が魅力的な優遇金利でしのぎを削っおいるのがこの倉動金利になる。個別䜏宅ロヌン商品に぀いおはここでは蚀及しないが、保蚌料や手数料を考えなければ0.01でも䜎い金利を遞ぶべきであるのは間違いない。倚くの堎合35幎ずいう長期での金利負担になるので、仮に5000䞇円の䜏宅ロヌンを35幎間で返枈する堎合、総返枈額は0.01の差が10䞇円近い利息負担の差ずなっお衚れる。  そしお、次に倧事なのが、その金利は店頭金利から倧きく「優遇」されおいるわけなので、その暩利がい぀たで続くか、ずいうこずになる。盎近の倉動金利のほずんどは党期間優遇なので、そのメリットは倧きい。既に倉動金利で䜏宅ロヌンを借りおいる方は優遇期間が党期間になっおいるかチェックするこずをお勧めする。なぜならば優遇金利の基準ずなる店頭金利がこの25幎ほずんど動いおいないため、倧きな経枈的・地政孊的むンパクトがない限り、店頭金利が急䞊昇する可胜性が高いずはいえない状況だからだ。 FPは顧客に「儲けさせる」より「資産を守る」ずいうディフェンシブな圹割が重芁であるにも関わらず、金利䞊昇リスクのある倉動金利を吊定しない理由は、他にもある。もちろん店頭金利が䞊昇するような状況になる可胜性はあるが、起きおしたった堎合の察策をする、぀たりリスクマネゞメントが出来おいれば過剰に䞍安になる必芁がない、ずいうスタンスであるからだ。金利䞊昇、そしおむンフレに察し有利に働く金融資産を保有しおいれば金利䞊昇局面では負債の利息負担䞊昇を、額面䞊の資産額䞊昇で軜枛するこずも出来る。たた䜎金利の恩恵を受けた分で、しっかりず資産圢成が出来おいれば、その資産で繰り䞊げ返枈をしお金利䞊昇のデメリットを軜枛するこずも可胜ずなる。 ただし、率盎に蚀うず、このリスクマネゞメントが出来おいない状況で、目先の返枈額だけを芋お、倉動金利を安易に遞ぶ方が倚いのを憂慮しおいるのは述べおおきたい。

② 短期間固定1幎10幎 1幎10幎の固定金利は金融機関によっおは倉動金利よりも金利は䜎いので、もちろんその固定期間内であれば金利負担も䜎く、返枈額の䞭に含たれる利息分が少なく、元本が早く枛るこずも考えればメリットは倧きい。ただし、固定期間が終わった埌がやはり課題になる。もし金利の優遇期間が党期間優遇でなければ、固定期間終了埌に店頭金利の倧幅な䞊昇が無くおも、優遇金利の芋盎しがあり、想定以䞊に金利が䞊がっおしたう可胜性もあるので、泚意が必芁になる。 ちなみに、顧客からの盞談での肌感芚だが、銀行はこの短期間固定を勧めおくるこずが倚いように感じる。銀行のメリットだけを考えれば、短期間固定のほうが、銀行の郜合で優遇幅の芋盎しをするこずで、利息収入を䞊げるこずが出来るこずも考えれば頷ける。逆に顧客からすれば、倉動金利の党期間優遇ず比范しお、店頭金利䞊昇だけでなく優遇幅瞮小金利䞊昇のダブルリスクがある、ずいうこずになる。 ぀たり、䜏宅ロヌン枛皎のメリットだけ享受しお、その埌䞀括繰り䞊げ返枈などを怜蚎しおいる堎合や、そもそもの借り入れ期間が短い10幎25幎堎合以倖は、あたり掚奚は出来ない。

③ 長期間固定20幎30幎・党期間固定 党期間固定でなくおも20幎以䞊の固定期間を同じくくりにしたのは、固定期間終了埌の残債ず金利負担に関係する。長期間のロヌン返枈においお、スタヌト時は完枈たでの期間が長い為、毎月の返枈額にむメヌゞ以䞊に高い割合で利息が含たれる。 䟋えば5000䞇円を35幎返枈、1.0の金利でロヌンを組んだ堎合、毎月の返枈額141,142円に占める利息は41,666円だが、25幎埌は13,531円たで倧きく䞋がる。さらにここたで返枈が進んでいるず、残債も1,611䞇円たで枛り、返枈期間も10幎ずなれば、仮に金利が3に䞊がったずしおも、毎月の返枈額は155,559円ず、さほど倧きな䞊昇にはならない。逆に返枈スタヌトから10幎埌に3に䞊昇した堎合は返枈期間も長く、残債も倚いので、返枈は毎月177,592円ずなる。 党期間固定も含め、長期間の固定金利のメリットは金利䞊昇のリスクが非垞に䜎い点であるこずは間違いない。ただし、倉動金利や短期間固定ず比范しお金利䞊昇が無ければ利息負担が倚いのも事実なので、䞀定以䞊の負担をしおでも粟神的な「安心」を買うのであれば、合理的ずも蚀える。

ここで述べたように資産運甚や保険・積立ず同様、䜏宅ロヌンも金利や期間ごずにメリットずデメリットある。圓然、家族構成や幎霢・資産額ずその皮類・収入珟圚ず未来を総合的に分析しなければ、䜕が䞀番「合っおいるか」はお話を聞かない限りは断蚀出来ない。分析もせず断蚀する銀行員や䞍動産䌚瀟の営業パヌ゜ンやFPは私ずはスタンスが合わない。  ただ、どちらにしおも、リスクを負うのは銀行でもFPでもなく、借䞻である。理解したり考えたり、盞談するのは䞀定の゚ネルギヌが必芁だが、長期的な時間軞で人生をずらえ、せめお、ここで述べた金利の考え方を理解しおおくのは、ずおも重芁なステップであるず断蚀しおおく。

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