【3分で読める・お金のコト】①「新NISAの前にNISAって何?」
知らないまま「新」と言われても・・・
そもそもNISAってなに?
少額投資非課税制度のことです。元は「ISA」というイギリスの制度にNIPPONのNをつけて「NISA」になったんですね。
投資が非課税って・・・?
普通は投資して利益が出ると約20%の税金が引かれます。 たとえば、100万円預けて200万円に増えたら利益は差額の100万円。 ここに税率20%がかかるから、100万円×20%=20万円が税金になります。 つまり実際の利益は80万円ということですね。 ※復興特別所得税を除く
預金じゃダメ?なんで投資なの?
金融3要素といって「流動性・安全性・収益性」というものがあります。預金は流動性(預けやすく、出しやすい)が高くて安全性(金額が減ったりしない)もあるから生活の基本として大切です。 一方、低金利時代で銀行に預けても利子が0.01%等でほとんど増えないのに、老後の年金は減る話があったり、最近は物価が上がってきたり・・・不安なニュースがありますね。 そういった「未来に使うお金」には収益性(増えやすい)も大切。 そこで、時間をかけることで収益リターンが出しやすい積立て投資が国をあげて勧められているんです。
※金融庁HPより
国が勧めるなら投資も安全なの?
誤解されている方がいますが、国が勧めて定着してきたNISAやiDeCoですが、国が保障もする訳ではありません。 あくまで投資なので、タイミングを誤ると元本割れ(※1)するリスクもあります。 ただ、短期でやめずに10年、20年・・・じっくり時間をかけていくと、多くの場合に収益リターンを受け取れていることも事実ですので、どんなリスクとリターンがあるか知ることが大切ですね。 ※1:預けた額を下回ること
一般NISAとつみたてNISA、どっちが良いの?
一般NISAは会社の株や投資信託を個別に買うことができて、年間120万円×5年間=600万円までの非課税枠があります。購入先の株価が数年で急上昇することもありますので、もし3倍の株価になれば非課税でそのまま3倍で受け取れるなど、大きなリターンを得られるチャンスがありますね(同時に大きく下がるリスクもありますが)。 一方、初心者向けが良い人はつみたてNISA。金融庁が監督の下、低リスクで手数料も一定以下の商品に制限されています。年間40万円×最長20年の非課税期間があるので、コツコツ積み立てながら安定成長を期待できますね。 ※こちらも受け取るタイミングで実績は変わるので注意は必要です。
つみたてNISAなら毎年40万円を上限に20年間まで非課税
2024年からの「新NISA」でどう変わるの?
令和5年の税制大綱で、待望の新NISAの内容が発表されました。 主に・・・
NISA・つみたてNISA両方の機能が併用可
非課税期間の上限ナシ
非課税の上限金額が拡充
NISA制度の恒久化
こんな変更がありました。
※なお、「年齢制限の撤廃」は見送られて18歳以上の成人が対象になるので、未成年名義でできるジュニアNISAは今年2023年で終了です。
NISAの全体図はなんとなくイメージできたでしょうか? 次回は、新NISAについて解説してみたいと思います。
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